パウダー食品がブーム?食品を粉末加工するメリットとは

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「野菜パウダー」や「フルーツパウダー」、「パウダー調味料」など、粉末加工された食品が流行しています。しかし、そのままでも食べることができるはずなのに、なぜパウダー状にした食品は人気なのでしょうか?食品を粉末加工するメリットについて、お伝えしていきます。

食品を粉末加工するメリット5点

食品を粉末加工するメリットは、主に以下の5点です。

保存性の向上

粉末状にすることで、保存性が大幅に向上します。
商品を腐敗させる微生物の好物は、水分。そのため、水分を多く含む食品は、加熱後に密閉したり保存料を添付したりしないと、すぐに腐ってしまいます。
しかし、さらさらとしたパウダーには、水分がほとんど含まれていません。そのため、微生物が増殖できないことから、長期保存が可能になります。

運搬性の向上

パウダー状になることで体積が大幅に減り、運搬性が向上します。粉末加工によって水分が飛ぶので、かさばらなくなるからです。
例えば、にんじん。歯ごたえのあるしっかりとした野菜ですが、実は90%が水分です。このように、野菜や果物の水分量は非常に多いので、パウダー状にすることで効率よく運搬することができます。また、運搬中に衝撃や落下があっても、破損しにくいという点もメリットです。

効率的な栄養摂取

そのままでは食べづらい皮や種もまるごと粉末化できるので、効率よく栄養を摂取できます。パウダーからでは栄養を摂取できないイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、水分がない分栄養が凝縮されています。
そのため、通常の調理では食べられない分の栄養も、手軽に摂取することが可能です。

食品の色付け

食品パウダーを利用することで、昆虫由来の着色料や合成着色料を使わずに、色付けすることができます。
オレンジ色のにんじんやむらさき色の紫芋、みどり色のホウレンソウなど、よりどりみどり。お菓子作りの際も、カラフルで栄養満点なクッキーやケーキをつくることができます。

規格外食品の活用

規格外食品を粉末加工によって活用することで、食品ロスの削減に繋がります。
味に問題がなくても、形や色が規格に合っていなければ出荷されず、廃棄となります。実際、生産される野菜や果物の20%以上は、誰の口に入ることもないまま処分されてしまいます。
しかし、食品パウダーであれば、規格を心配する必要がありません。形がひん曲がっていても、表面の色が鮮やかでなくても、粉末になれば一緒。そのため、本来は捨てられるはずだった食品も、しっかりと活用することができるんです。

食品の粉末加工はどのように行う?

では、食品の粉末加工はどのようにして行うのでしょうか?機材を揃えるとなるとかなり大がかりになってしまうので、一番簡単なのは業者に委託することです。
粉末加工を行う業者はいくつかありますが、株式会社はつらつのように、原料の洗浄から分析まで行う粉体受託加工を取り扱う企業もあります。自社で取り扱う食品の粉末加工を依頼する場合、目的に合った業者を選ぶと良いでしょう。

まとめ

保存性や運搬性の向上など、食品を粉末加工するメリットはさまざまです。また、食品ロスに繋がるという面もあります。自社で取り扱う食品の粉末加工を依頼する場合は、目的に合った業者を探してみてください。

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